国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所のウェブサイトは2013年9月に移転しました。

新ウェブサイトはこちらからご覧いただけます。


ニュースルーム −プレスリリース−

2003年03月04日

TICADIIIに向けて高級事務レベル準備会合を開催

 去る3月3日、4日に第三回アフリカ開発会議(TICAD III)に向けた高級事務レベル準備会合がエチオピアの首都、アジス・アベバで開催されました。この準備会合では、アフリカ各国政府とそのパートナーが集い、「アフリカのための新パートナーシップ(NEPAD)」への支援やアフリカにおける社会経済発展や開発のための最重要問題について協議しました。
 この会合にはアフリカ53ヵ国とTICAD共催団体のほか、アジア、ドナー諸国、地域・国際機関ならびにNGOなども参加しました。
 ホスト国であるエチオピアのスフィアン財務経済開発大臣は、開会の挨拶で次のように述べました。「TICADは、アフリカ開発の基本条件の確立に包括的に取り組み、NEPADにみられるようなアフリカ発展の重要課題に一貫して焦点をあてている。NEPADとTICADは互いに寄与し合い、相乗効果を高めながら連携を強化することが期待され、TICADの成果はNEPADの枠組みにあわせて評価されるべきである。」
 TICADIIIの主要ホスト国である日本政府は、来る9月29日から10月1日にかけてTICAD IIIが東京で開催される予定であることを発表し、TICADプロセスを支持していく考えを改めて表明しました。この会合に出席した矢野哲郎外務副大臣は「日本はアフリカの発展に全力をあげて取り組んでいく。TICAD IIIではNEPADへの支援を主要テーマのひとつとして取りあげる」と述べました。
 この会合では、NEPAD支援のほかにアジア・アフリカ協力について、特に民間セクターや貿易投資の重要性についても協議されました。参加者はTICAD IIIの議題や「TICAD10周年宣言」案の骨子、またアフリカ開発の重点分野について意見を交わし,TICAD IIIという国際的にも重要な会議に積極的に参加していくことを確認しました。
 国連開発計画(UNDP)は、TICADプロセスの一環として、共催者である日本政府、アフリカのためのグローバル連合(GCA)、国連アフリカ及び最貧国特別調整官事務所(UN/OSCAL)、世界銀行と共に、NEPADに対する支援やグッド・ガバナンス、農業開発、保健、情報通信技術などの分野で技術協力や経済的支援を実施しています。 
 エチオピアUN常駐調整官兼UNDP常駐代表のサミュエル・ニヤンビ氏は「UNDPは、NEPADとAUを通じ、アフリカにおけるミレニアム開発目標の達成に向け、必要なパートナーシップを確立し、その能力を構築をしていく決意を共に確認する」と述べました。
 NEPADは、アフリカ開発への国際的支援を推進させるのに大きな役割を果たしており、イラク問題などに国際社会の注目が集まるなか、アフリカの国々の新しいパートナーシップと新たな門出に向け強い政治的決意を表明するものです。また、NEPADはミレニアム開発目標の迅速な達成に向けてアフリカと国際社会との協力を強めていくことを目指しています。
 TICADは日本政府、国連機関(UNDP及びUN/OSCAL)、GCAの共催のもと、1993年に初めて開催され、2000年には世界銀行が共催者に加わりました。TICADは、アフリカ諸国のリーダーとそのパートナー間のハイ・レベルな政治対話を促し、アフリカ自身の開発努力に対する国際支援を最優先課題としています。

以上


<戻る>