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ニュースルーム −プレスリリース−

2003年03月14日

南南協力「アフリカ-アジア・エコパートナーシップ・プログラム」が開始:廃棄物処理研修を東京で開催

 2003年2月3日から17日まで、『アフリカ-アジア・エコパートナーシップ・プログラム』の廃棄物処理に関する研修が東京で開催されました。

 アフリカ-アジアエコパートナーシップ・プログラムは、都市部の急激な人口増加に伴い途上国の環境問題が深刻になっていることを受け、アフリカとアジアの11都市が、環境に関する技術やノウハウを共有することによって、地方自治体の行政能力の向上と人材育成を目的とする国連開発計画(UNDP)の南南協力事業です。また、このプログラムは、第二回アフリカ開発会議(TICAD・)のフォローアップとして、日本政府がUNDPに拠出する「人造り基金」よって実施されています。

 東京研修は、プログラムで実施予定の研修の中では第一回目の研修として、大きな一歩を記しました。東京研修は、「住民との協力関係」を主要テーマとし、アクラ(ガーナ)、アディスアベバ(エチオピア)、ダルエスサラ−ム(タンザニア)、ナイロビ(ケニア)、ラゴス(ナイジェリア)、バンコク(タイ)、ジャカルタ(インドネシア)、クアラルンプール(マレーシア)から廃棄物処理に携わる行政官と技術官が参加しました。研修員は、住民協力を強化するという視点から東京の廃棄物処理の歴史や法制度、環境対策などに関する講義を受け、また、廃棄物処理の一連の流れを学ぶために、中央防波堤処理施設、新江東清掃工場も視察しました。また、ごみの分別収集や減量化のための住民協力の実例を学ぶために、ごみの収集現場と板橋区エコポリスセンターを視察しました。なお、これらの視察の際には、東京の区部における廃棄物処理の実施主体である東京二十三区清掃一部事務組合と板橋区から全面的に協力をいただきました。

 研修員からは、特にごみの「減量化、再利用、リサイクル(3R)」における住民協力や、施設建設時の合意形成などについて学べたことが有益であったとの感想が寄せられました。

 講義と視察以外に、研修員からは各都市における廃棄物処理の現状について報告が行われ、研修の最後には、廃棄物行政の向上に向けた各都市の計画が発表されました。具体的には、収集率の向上、リサイクルの取り組みの強化、環境教育の向上などが挙げられ、東京での研修の成果を活かしたいとの意思表明もなされました。各発表後には、研修員の間で質疑応答や討議が活発に行われ、南南協力の目的である情報共有が効果的に行われました。

 同じく廃棄物処理に関する研修が、3月にクアラルンプール、4月にマリキナ(フィリピン)、5月にはバンコクで、個別のテーマに沿って実施されることが計画されています。

以上


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