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ニュースルーム −プレスリリース−

2003年03月21日

UNDP、地域に根ざした水の無償資金協力を発表

 貧しい人々のための水資源管理、水の供給及び衛生向上の重要性はミレニアム開発目標(MDGs)とヨハネスブルグ・サミットにおいても優先課題として確認されています。UNDPは、地域社会を基盤にした水の供給、衛生、水資源管理のための新しい無償資金協力メカニズムを発表します。この新しい取り組みでは、現在既に実施されている効果的な小規模の無償資金協力の仕組みを用いており、地域毎の都市環境支援プログラム、アフリカ2000ネットワーク、地球環境ファシリティ・小規模グラントプログラム(GEF-SGP)などで数々の成功例が見られます。

 初年度は50万米ドル(約6,000万円)の資金が割り当てられており、1件につき2万米ドル(約250 万円)のパイロット・プロジェクトが10から15の国々で実施される予定です。地域に根ざした水の無償資金協力によって、地域住民たちはその地域の人材や資金を基盤に、さらなる人材育成や基礎的なインフラを整えることができるのです。

 この資金協力では、既存の水供給、衛生施設、水管理システムを向上させること、そしてこれを維持管理することに重点を置いています。この協力の画期的な点は、異なる地域社会間の成功例の情報を交換し合い、それら地域社会の経験を国レベル及び地球規模における政策へと反映させる点にあります。資金援助を受けてプロジェクトを実施するためには、選考にパスする必要があります。この選考では、各実施機関が信頼のおける資金運営や地域に適応した持続可能なサービスを貧困削減の分野で提供してきたという実績が重視されます。

 プロジェクト活動として1)地域社会、家庭水供給、2)家庭における衛生向上、3)小規模灌漑、4)地域レベルの水資源管理、5)画期的な水管理と新たな方法への資金提供、6)雨水の利用などに見られる水資源利用技術の向上、などがあげられます。

コンポーネント
1.地域社会や家庭水供給向上のための小規模の無償資金(2万米ドル以下)
2.人材育成、新たな技術及び地域に根ざした技術の開発
3.地域間の成功例や情報交換
4.記録・著書物の作成と配布
5.水管理、水供給、衛生分野における自治体及び政府の政策向上

受益団体
田舎と都市の貧しい地域社会、世帯、女性、男性

以上


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