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ニュースルーム −プレスリリース−

2003年10月30日

「貧困との対決」チャリティーマッチ:ロナウドとジダン、サッカー界の友人とともに貧困撲滅を呼びかけ

 国連開発計画(UNDP)の親善大使を務めるサッカー選手のロナウドとジダンはこのほど、「貧困との対決」をテーマにチャリティーマッチを行うことになりました。試合は12月15日現地時間午後8時(日本時間16日午前4時)より、スイス・バーゼルのサン・ヤコブ・スタジアムで開催されます。

 ロナウドとジダンがキャプテンとなる両チームには、それぞれの友人であるサッカー界のスター選手たちが参加し、貧困撲滅の活動資金を募るとともに、貧困撲滅キャンペーンへの参加を観客に呼びかけます。また、審判はピエルルイジ・コリーナ氏が務めます。試合はUNDP との協力のもと、Basel United Stadium Management とStarzone社によって運営され、3万人の観客動員数が見込まれています。競技の実施にあたっては、スポーツ用品メーカーのナイキとアディダスが両チームのスポーツ用品を提供しています。チケット販売、スポンサー、テレビ放映権から得られる純益は、UNDPによって選定された、アフリカ、アジア、南米地域における貧困撲滅プロジェクトに寄付されます。

 絶対的な貧困のなかで暮らす人々が全体の人口に占める割合は、過去10年間で32%から23%へと減少しましたが、最貧困地域内においてはむしろ増加傾向にあり、12億人に上る人々が1日1ドル未満で生活することを余儀なくされています。依然として数百万人の人々がお腹を空かせたまま眠りにつき、分刻みで妊婦や子供が死亡しています。HIV/エイズ被害は拡大の一途をたどり、家族や地域社会を破壊しています。また、予防可能な疾病で、3秒に1人の割合で子供が命を落としています。

 UNDPのマーク・マロックブラウン総裁は、「貧困への挑戦は誰もに直接的な変化をもたらすものであり、それ故に貧困を根絶させるためには皆の取組みが求められる。これを理解した人々の間に連携を築こうという、現在進行中の運動に、今回の試合を通じて才能あるサッカー選手達が参加してくれる。2000年のミレニアム・サミットにおいて世界の指導者たちは2015年までに貧困のなかで生活する人々の数を半減させるという目標を打ち立てた。我々が目指すのは、極度の貧困が存在しない世界である」と述べています。

 「貧困との対決:ロナウドの仲間達 対 ジダンの仲間達」は、国際サッカー連盟(FIFA)の2003年公式行事として認可され、同連盟の積極的な支援を受けています。同試合は「FIFA ワールドプレーヤー・ガラ」の終了後にキックオフします。FIFA会長のジョセフ・セップ・ブラッター会長は、「我々は、社会的責任を果たすうえで、子供たちや恵まれない人々を支援する国連をはじめとした諸団体との連携を一層強化することになる、今回の試みを心から歓迎する。この『貧困との対決』が、いずれも『FIFA ワールドプレーヤー』の受賞歴を持つ2人の著名なプレーヤーの発案で実現したことは注目に値する。ロナウドとジネディーヌ・ジダン、そして2人の友人達による社会的貢献活動に、心から感謝を述べたい」。

 ロナウド「友人達が我々に協力して、世界中の5人に1人に重くのしかかっている貧困問題への関心を喚起し、貧困との闘いへの参加を呼びかけてくれるなんて、本当にわくわくする。貧困から抜け出そうと努力している人々が希望をつかめるよう、このゲームを観戦する人々も具体的な行動を起こしてくれることを願う。」

 ジダン「我々はチームメイトや友達に12月15日のピッチに集まるよう呼びかけた。サッカーファン、そして貧困に心を痛めるすべての人々には、選手全員が試合の始まる午後8時にバーゼルで君たちに会えることを楽しみにしている、と伝えたい。」

以上


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