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2006年05月06日

イスラマバード


予定を上回る成果を上げているパキスタン地震被災地域の瓦礫の除去

 2005年10月に起こったパキスタン地震の被災地域に対する国連開発計画(UNDP)の瓦礫の除去およびそのリサイクル活動は、当初の予定を上回る成果を上げています。UNDPと国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)が、バーグ(Bagh)、バタグラム(Battagram)、ガーリ・ハビーブッラー(Ghari Habibullah)地方の公共の土地で実施していた、新たな建造物を再建するための学校、病院や政府庁舎跡地における瓦礫撤去プロジェクトは既に完了しています。UNOPSのプロジェクト・マネージャーであるGeoff Hourn氏は、「同プロジェクトの成功を大変嬉しく思う。我々は当初、15万6,200立方メートルの瓦礫撤去を予定していたが、実際には30万立法メートル以上もの瓦礫を撤去することができた。これは、1,000ヵ所以上の公有地に相当する」と述べています。同氏はまた、この作業が厳しい時間的制約のなかで達成されたことを強調しています。

 同プロジェクトは、スタッフによる共同作業と熱意によって達成されました。UNDPの瓦礫撤去プロジェクトを統括するNaunehal Shah氏によれば、開始当初は滞りがちだった同プロジェクトの進捗状況は、その後の目覚しい進展によって2006年4月末時点には、予定を大幅に上回りました。同氏は、「プロジェクトが今回のようなペースで進んだのは初めてのことであり、本プロジェクトは大きな盛り上がりを見せた。待機していた重機類は後にフル回転で操業した。もっと早い段階でこのような気運の高まりを得ていれば、更に予定を上回る成果に繋がったと思う」と述べています。

 同プロジェクトは、瓦礫撤去作業の実施にあたりパキスタン国内の業者を雇用するという「現金支給雇用(Cash for Work)」アプローチに基づき実施されています。これは、被災地域に直接資金を供給できるという点で画期的であるばかりか、地域社会に対しては、居住地域の再整備作業を通じて「オーナーシップ」の意識を喚起しました。

 同プログラムは、昨年10月にパキスタン北部に大きな被害をもたらした大地震を受け、2006年1月に開始されました。プロジェクト資金(500万ドル)は、日本およびスウェーデンより拠出されています。

以上


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