2006年08月17日
弓削昭子UNDP駐日代表、国連事務次長補兼UNDP管理局長に選任される
国連事務総長コフィ・アナン氏は、このたび、弓削昭子国連開発計画(UNDP)駐日代表を国連事務次長補兼UNDP管理局長(UN Assistant Secretary-General and UNDP Director, Bureau of Management)に任命しました。弓削氏は女性としては初のUNDP管理局長として、本部ニューヨークにて9月7日に就任します。
UNDP管理局長は、総裁、副総裁に次ぐナンバー3のポストで、財務、総務、人事、安全管理などを統括する、UNDPの管理部門の総責任者です。特に、近年組織をあげて取り組んでいる成果重視マネジメント、職員の生涯学習推進、組織内外における知識や経験の共有、そして統合ITシステムによる経営資源の最適化といった諸課題の陣頭指揮をとり、UNDPによる開発協力活動の効率性を一層増進させることが期待されています。
弓削氏は、2002年4月にUNDP駐日代表に就任して以来、政府、市民社会、学界、民間企業等と幅広いパートナーシップを構築し、日本国内における国連への、また開発協力への認識を強化すべく精力的に活動してきました。また、外務大臣の私的懇談会「第2次ODA改革懇談会」、内閣官房長官開催の「国際平和協力懇談会」、外務大臣の諮問会議「国連改革に関する有識者懇談会」、内閣総理大臣主催の経済財政諮問会議における「日本21世紀ビジョンに関する専門調査会・グローバル化ワーキンググループ」、文部科学省「政策評価に関する有識者会議」、同省「国際教育協力懇談会」等で委員を務め、国際的視野に立った政策提言を行ってきました。これらの活動により、2006年6月、ニューズウィーク誌より、「世界が認めた日本人女性100人」の一人に選ばれました。
弓削氏は、米国コロンビア大学教養学部を卒業し、ニューヨーク大学大学院で開発経済学修士号を取得しました。UNDP駐日代表就任以前には、UNDPインドネシア事務所常駐副代表(1990〜1994年)、同ブータン事務所常駐代表(1994〜1998年)などを歴任。1999〜2002年3月にはフェリス女学院大学国際交流学部教授を務めました。
以上
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