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2007年09月18日

UNDP/Japan Women in Development Fundによる「北部ガーナにおけるシアバター産業支援を通じた現地女性のエンパワーメントと貧困削減」プロジェクトの開始について

7月に当ページでご紹介しました「北部ガーナにおけるシアバター産業支援を通じた現地女性のエンパワーメントと貧困削減」
プロジェクトについて、シアバター標準製造マニュアルが完成しました。

2007年7月2日
今般、国連開発計画(UNDP)は日本政府UNDP/Japan Women in Development Fundの支援を受け「北部ガーナにおけるシアバター産業支援を通じた現地女性のエンパワーメントと貧困削減」プロジェクト(約3000万円相当)を立ち上げました。このプロジェクトはガーナでも貧困の度合いがとりわけ厳しい北部州のサナリグ地区とワレワレ地区にて2年間実施されます。


シアバターは西および中央アフリカのサバンナ地域に固有なシアの木の実を加工して作られています。天然のビタミンAを豊富に含むため、皮膚病や美肌促進に優れた効果を発揮します。こうしたシアバターの効能は海外でも一部認知されており、日本を含め米国、欧州にも高級化粧品として輸入されています。また、北部ガーナではシアバターを加工する一連の作業は現地女性たちの伝統的かつ重要な収入源であり、およそ60万人の女性がシアバターまたは同関連製品の生産に携わっているといわれています。
本プロジェクトはシアバターがもつ産業としての可能性に着目し、UNDPがJICA、現地NGOなどのそれぞれの得意分野を結集することでシアバター産業の活性化を図り、最終的にはガーナの最貧困地域における女性の経済的・社会的エンパワーメントおよび家計の生活水準向上をたち成することを目指しています。主な活動内容は以下の通りです。

1)シアバター製品の品質向上のためシアバター生産プロセスの徹底改善を図る
2)売上増強のため国内外のシアバター製品のマーケットを開拓する
3)シアバター生産に携わる女性たちが自ら同産業の運営に加わることができるように、基本的なビジネス知識の習得訓練を実施する
4)シアバター製品の品質向上技術を現地の女性生産者グループに幅広く浸透させ同製品の品質均質化を図る。


2007年6月8日(金)には首都アクラにあるUNDPガーナ事務所で同地の主要TV局、新聞社へのプレス・ブリーフィングがおこなわれました。UNDPガーナのDaouda Toure常駐代表がシアバター産業支援が女性のエンパワーメントにもたらす様々な効果を説明したほか、同産業支援が将来的にはガーナの長年の課題である雇用創出・輸出品多様化にも重要な貢献をもたらすことを示し、日本とのパートナーシップ強化に加えて他の開発機関、プライベート企業の参加を幅広く求めました。




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