2008年04月14日
4月14日から過去最大規模の女性登山家チームがエベレスト登山を敢行、気候変動の重要性を訴える
4月14日から、ネパールのさまざまなカーストや民族からなる13名の勇敢な女性登山家 チームがエベレスト登山を行います。世界最高峰のエベレストを女性の力だけで登頂することによって、気候変動がヒマラヤにもたらす影響に世界の注目を集めるとともに、女性の社会的立場の向上を訴えることが彼女たちの目的です。
今回の登山チームは女性のみで構成される登山隊としては過去最大規模です。企画の取りまとめ、技術者、食事係からラバ追いの係まで全て女性で構成されており、ヒマラヤ探検の新たな歴史の幕開けとなるでしょう。
国連開発計画(UNDP)、世界食糧計画(WFP)、ネパール王国政府、デンマーク政府などのパートナーたちが支援するこの Women Sagarmatha Expedition 2008 は、ミレニアム開発目標(MDGs)のゴール3に掲げられている『ジェンダーの平等と女性の地位向上』の旗を携行し、初等・中等教育における男女格差の解消を訴える予定です。
また、女性たちはヒマラヤにおける気候変動の調査も行う予定です。UNDPネパール国事務所長アン-イザベル・デグリセーブラトー氏は、「彼女たちは、エベレストのふもとから山頂まで、過去数年に目撃されているヒマラヤの自然環境の変化について、最新の情報を持ち帰ってきてくれることでしょう。その観測データから、このユニークな観光資源であり、貴重な世界遺産であるヒマラヤを、生物学的にもよりよく管理するための新しいアイデアをもたらしてくれるでしょう」と述べています。
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