2008年11月20日
クルド地域電力網復興のための円借款プロジェクトの業務委託にUNDPとクルド地方政府が合意
2008年11月17日、アンマン:17日、イラク北部エルビルにてHoshyar Abdulクルド地域電力省大臣とBasil Comnas 国連開発計画(UNDP)イラク次席国代表が、国際協力機構(JICA)によるクルド地域における電力網復興のためのODA円借款プロジェクトのうち、約645万米ドルをUNDPに業務委託することに合意した。クルド地方政府にとって初めてのコスト・シェアリングとなる今般の合意に基づき、UNDPは同プロジェクト資金によって電力網復興のための能力構築支援を実施することになる。
UNDPイラク事務所は、今後40ヶ月にわたって同地域の人々のために、より質の高い電力供給を実現させるべく、クルド地域電力省の資機材調達をJICAの調達関連規定に基づいて支援し、電力資機材の据付や作動のためのサブ・プロジェクトを監督する予定である。
UNDPとJICAは2005年に戦略的パートナーシップに関する覚書に署名、2007年にはクルド地域電力セクターの復興のための本円借款事業の実施支援を目的とした電力セクター支援プロジェクトに関する覚書に署名しており、今般の合意はUNDPとJICAとの覚書に見られたパートナーシップを実際にプロジェクトの形として結実させたものである。
同プロジェクトは、日本政府よりJICA ODAソフトローンによる147億4700万円が長期低利で貸付され、ドホーク県、エルビル県、スレイマニア県から構成されるクルド地域の電力網復興支援のため、下記項目の実施に充当される。
1. 検査用資機材調達
2. 移動式変電設備調達、試運転
3. 配電網整備に資する配電用資機材調達
4. 132/33/11kV変電所の建設
5. 技術支援等のコンサルティング・サービス(本合意)
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