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2009年12月05日

国際ボランティアデーに寄せて−ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁

今年の国際ボランティアデー(12月5日)はコペンハーゲンの国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)開催の数日前にあたります。COP15 では世界のリーダーたちが、この地球の気候、貧困削減、そして開発にとって、ためになる合意実現に向けて進展を遂げることが期待されています。

気候変動に関する新しい合意が緊急に必要であるのと同時に、私たち一人一人の行動は私たちの地球を守るため、そしてミレニアム開発目標(MDGs)を達成するために大きな変化をもたらすことができるのです。ボランティアリズム、そしてボランティアたちは、この変化をもたらすための重要な役割を担っているのです。

気候変動の危機は私たちの世界が直面する最大の課題の一つです。気候変動は当初の予想よりも早く進行しているという指摘もあります。この気候変動の影響を最も強く受けるのは、世界の貧困層の人々、特に開発途上国における貧困層の女性たちです。

社会から隔絶されたり、貧困に苦しんでいたり、避難を余儀なくされたコミュニティと共に活動するボランティアたちは、これらのコミュニティの人々が直面する気候変動の問題に取り組むことを支援できるのです。

国連開発計画(UNDP)は各国に対して、低炭素経済の実現を通じた成長、エネルギーへのアクセス、そして適応戦略への開発支援を行い、それらが国家の開発計画の中心に位置付けられるように支援をしています。そして我々は、後発開発途上国が気候変動対策の資金に直ちに、そして今後も継続的にアクセスできるように支援をしています。

UNDPは気候変動の課題や環境の悪化、そして、持続可能な開発の促進にボランティアやボランティアリズムを通して取り組む国連ボランティア計画(UNV)と密接に協力していることを誇りに思っています。

10月に、アフガニスタンで選挙支援に従事していた2名の国連ボランティアが痛ましい死を遂げたことは、ボランティアたちがしばしリスクの伴う過酷な環境下で活動しているということを気づかせてくれました。無私・無欲で人々を助けるために命をささげたボランティアの皆様に哀悼の意を表します。

国際ボランティアデーの今日、私は地球の気候とMDGsの達成のために絶えず活動を続けている8000人の国連ボランティアを含む数百万人のボランティアの皆さんの献身と成果に敬意を表します。


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