国連開発計画（UNDP）駐日代表事務所

2010年06月15日

国連開発計画とソニー、カメルーンの脆弱なコミュニティの人々に2010 FIFAワールドカップ^TMを届ける-同国で展開される「Public Viewing in Africa」にてUNDP親善大使のジダン氏とドログバ選手出演の公共広告「Kick out Poverty」を放映

2010 FIFAワールドカップ^TM開催に先立ち、国連開発計画(UNDP)は、2010 FIFAワールドカップ^TM のオフィシャルFIFAパートナーであるソニーとともに、貧困、飢餓、HIV/エイズなどの疾病、そして妊産婦や乳幼児の死亡率の減少を2015年までに目指す8つの国際開発目標、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた取り組みを後押しするキャンペーンを立ち上げています。

「Public Viewing in Africa」は、MDGsの目標６に掲げられた「HIV/エイズの蔓延防止」の達成のために、HIV/エイズの感染率が高い地域に焦点を絞って展開されます。

UNDPとソニーは、カメルーン国内のテレビへのアクセスのない人々^＊1のために、ソニーのビデオプロジェクターなどの大型映像装置を設置し、2010FIFAワールドカップTM中に対カメルーン戦を含む8試合の無料中継を行います。中継は6月14日および15日にバメンダ、6月17日にンゴクサンバ、6月19日と20日にブエア、そして6月23日と24日にムバルマヨにおいて実施されます。そして試合の前後やハーフタイムには観客に対して、HIV/エイズのカウンセリング、男性用および女性用コンドームや啓発ツールの配布がUNDPと現地パートナーによって無償で実施されます。

また6月14日にUNDPは、サッカー界のスターであり、UNDP親善大使を務める元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏とコートジボワール代表のディディエ・ドログバ選手が出演し、世界の人々に対して貧困を撲滅するための団結を呼びかける公共広告「Kick out Poverty」を発表しました。UNDPとソニーによるグローバルな活動の一環として、この公共広告は、ソニーが南アフリカ各所に設置する2010FIFAワールドカップTMファン・パーク周辺のエキシビジョンなどでも放映される予定です。

今般のキャンペーンにあたり、ヘレン・クラークUNDP 総裁は「貧困との闘いに傍観者でいることはできません。MDGの8つのゴールを達成するには、ワールドカップのように、世界中の人々を団結させる必要があるのです。途上国に暮らす何百万人もの人々の生活の質を向上するために、皆がこの闘いに参加する必要があります。」と述べています。

ソニー会長 兼 社長CEOのハワード・ストリンガーは、「Public Viewing in Africaを通じて当社の先端技術がカメルーンの人々に喜びをもたらす機会を得ることができ、大変嬉しく思います。また、ソニーがUNDPとのパートナーシップを通じてHIV/エイズの蔓延防止に貢献できることを誇りに思っています。ソニーは、MDGs達成のための国連への協力を、当社の重要な社会貢献活動のひとつと位置付け、継続していきます。」とコメントを寄せています。

・公共広告「Kick out Poverty」の映像^＊2は、世界の人々が貧困との闘いに参加するように呼び掛けるキャンペーンのサイトwww.kickoutpoverty.orgにて公開中です。

・ミレニアム開発目標について詳しくは　http://www.un.org/millenniumgoals/をご覧ください。

　


本件に関するお問い合わせ先：

国連開発計画(UNDP)東京事務所　
広報・市民社会担当官　西郡俊哉
Tel: 03-5467-4751

UNDP NY本部
Sandra Macharia
Tel: +1 212 906 5377


UNDP　カメルーン事務所
Maimouna Mills,
Tel：+221 77 529 1298


^＊1カメルーンのサッカーへの国民の注目・人気度は高いものの、貧困などにより、テレビの普及率は22％（都市部集中）と低く、2010FIFAワールドカップ^TM出場国でありながらも、多くの人々はサッカー観戦ができないという背景があります。

^＊2公共広告「Kick out Poverty」の放映用フォーマットの素材は、http://www.undp.org/broadcast/から無料でダウンロード可能です（英、仏、西、アラビア語）。

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