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ニュースルーム −プレスリリース−

2010年10月14日

ブラジルのスターサッカー選手をUNDP親善大使に任命

【2010年10月11日、ストックホルム、ニューヨーク、ジュネーブ】 国連開発計画 (UNDP) は10月11日、貧困と闘う一つの手段である女性のエンパワーメントを提唱するため、世界トップレベルの女子サッカー選手でブラジル国籍のマルタ・ビエイラ・ダ・シルバ選手を親善大使に任命した。

ファンにはマルタの愛称で知られるビエイラ・ダ・シルバ選手は、ストックホルムで開催された式典で、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向けた国際社会の取り組みを、特に女性のエンパワーメントに重点を置きながら促進すると抱負を述べ、「UNDPは世界中で人々の生活をよい方向に変えています。私もその活動に個人的に貢献できることを誇りに思います」と語った。

ミレニアム開発目標(MDGs)は、国際社会で合意された8つの目標で、飢餓、病気、非識字、環境悪化、女性差別と闘いながら、2015年までに貧困を半減することを目指している。 

ヘレン・クラークUNDP総裁は、「UNDPはマルタを親善大使として迎えられて大変光栄です。マルタは世界中の女性や女児の手本となる人物です。彼女がこれまで女性たちにサッカーを始める動機付けをしてきたように、ミレニアム開発目標達成に向け一丸となるように多くの人の心を動かしていくことでしょう。私はマルタを私たちのチームに彼女を迎えることができて喜んでいます」と話した。

マルタはUNDP北欧事務所のヤコブ・シモンセン代表から親善大使の信任状を受け取った。最近MDGsの提唱者(アドボケーター)に任命されたヤン・エリアソン元スウェーデン外相も直接マルタが新たな任務を引き受けたことを歓迎した。

「自分の原点は忘れません」と語る24歳のマルタは、ブラジル・アラゴアス州の貧しい町で4人兄弟の一人として育てられた。「私は人生で成功の機会が与えられましたが、そのような機会にめぐり逢えなかった人達のことをしばしば考えています。私たちは皆、貧困撲滅に向けて貢献する必要があると思っています」 と語った。母国ブラジルでは、マルタは金銭やスポーツ用品の寄付によって故郷に恩返ししていることでも知られている。

マルタは2006年から2009年まで、4年連続でFIFAの女子最優秀選手賞を受賞している。2004年から2008年までの間、スウェーデンでの103試合で111本のゴールを決め、その名を広く知らしめた。スウェーデンでプレーしている間の2004年、2005年、2006年、2008年に得点王に輝き、2007年と2008年には最優秀フォワード賞を受けた。

彼女は現在、米国のサッカーチームFC Gold Prideでプレーをしており、クラブをチャンピオンシップのタイトルまで率いた。今シーズン中は24試合で19ゴールを決め、リーグの得点王になった。

2007年には、サッカー仲間のロナルドとジネディーヌ・ジダンが、モロッコのフェズで開催されたUNDPのサッカー親善試合である「貧困との対決(Match against Poverty)」にマルタを招待した。マルタはそこで国際認可された男子サッカー試合でプレーした史上初の女子選手となった。

マルタは、サッカーのスターであるロナルド、ジダン、ディディエ・ドログバ、日本の俳優の紺野美沙子、ノルウェー王国のホーコン皇太子、ロシアのテニスプレーヤーのマリア・シャラポワ、スペインの俳優のアントニオ・バンデラスが参加しているUNDP親善大使に加わった。






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本件に関するお問い合わせは
国連開発計画(UNDP)東京事務所 西郡
電話:03-5467-4751


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