2011年07月29日
国連、アフリカ北東部に住む1200万人超の支援に更に14億米ドル必要と声明
【ニューヨーク/ジュネーブ、2011年7月29日】
国連は本日、「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ北東部の1200万人以上の人命を救うために更に14億ドル以上が必要であると呼びかけました。
新たな地域概観で、国連は、増加する救援ニーズに応じた人道的な支援がされなければ、ソマリアの2地域での飢饉が1、2か月以内に南の残りのほかの地域にも広がる恐れがあると警告しました。
ソマリアでは過去6年間で最も深刻な干ばつ状態に見舞われ、食糧価格が急沸し、紛争が続いています。このような状況から逃れるため、何千人にも及ぶソマリア人が連日、エチオピアやケニアの国境を越えています。援助機関は、最も深刻な状況にある地域へのアクセスが拒まれています。
女性と子どもたちは安全な地域に行くために、非常に厳しい条件の中、何週間も歩き続けることを強いられ、ひどい健康状態で難民キャンプにたどり着きます。そこは既に、難民たちの需要に応えられる許容範囲をはるかに超えてしまっています。
ケニア北部と北東部の干ばつは、3月から7月にかけての降雨が少なかった結果、更に状況が悪化していいます。食糧危機は、8月と9月にピークを迎えると予測されています。
エチオピアでは、長期にわたるラニーニャ現象が2回連続雨期に影響を与えました。その結果、エチオピアの中央高地地域に加え、南部、南東部の低地でも干ばつ被害を受け、食糧の安全保障が急激に悪化しました。
ジブチでは、干ばつのために地方から都市に強制移動せざるをえなくなった人々が増加しました。都市では高い失業率や食糧価格の高騰で、食糧不安は高まっています。
この緊急事態は少なくとも3、4か月は続くと予測されています。人道支援を必要とする人々の数も25%程度増える可能性があります。
緊急支援コーディネータのValerie Amos氏は「ケニア、エチオピア、ソマリア、ジブチの1200万人以上が、緊急支援を必要としており、状況は次第に悪化しています。この危機状態が更に多くの死者を生む大惨事に発展することを回避するためにも、今すぐ行動しなければならない」と力説しました。
病気や栄養失調の子どもを連れたソマリアの大人たちが、病院の外で診察を待っている(UN PHOTO/STUART PRICE)
本件に関するお問い合わせ先:
OCHA-New York: Amanda Pitt, + 1 212 963 4129, mobile +1 917 442 1810, pitta@un.org,
Mark Turner, +1 917 367 5707, mobile +1 917 628 4193, turner5@un.org
OCHA press releases are available at www.unocha.org or www.reliefweb.int
<戻る>