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ニュースルーム −プレスリリース−

2012年03月22日

リオ+20の行動指針を議論する「第1回UNDP人間開発グローバル・フォーラム」開催--政府、国際機関、シンクタンク、企業のリーダーたちが、世界の持続可能性と不公平の問題に対する解決策とより良い未来に向けた政策案を協議


【イスタンブール】アリ・ババジャン・トルコ副首相とレベッカ・グリンスパン国連開発計画(UNDP)副総裁の参加の下に、3月22日からトルコのイスタンブールでハイレベル・フォーラムが開催されます。このフォーラムでは、開発の専門家、開発途上国、先進国双方の大臣、企業の重役、国連の高官たちが、今日や今後の世代の持続可能な未来のために変革すべきグローバルな政策について協議します。

世界のリーダーたちが 国連持続可能な開発会議(リオ+20)のためにブラジルに集う3か月前に開催される、第1回UNDP人間開発グローバル・フォーラムは国際コミュニティが直面している重要な社会、経済、環境課題を斬新かつ率直に協議する貴重かつタイムリーな機会です。

レベッカ・グリンスパンUNDP副総裁は「リオ+20は、人間開発の進ちょくと健全な環境を確保するために早急に取るべき行動について、国際社会が合意する歴史的な機会です。今回のフォーラムでは、この持続可能な未来を実現するために必要な国際政治、資源、責任に焦点を当てます」と話しました。

同フォーラムは、トルコ政府の協力により開催されます。人間開発報告書2011『持続可能性と公平性―より良い未来をすべての人に』は、イスタンブールでの対話の包括的な枠組みとして使われます。

ジュヴデト・コルマズ・トルコ開発大臣は、同フォーラムを主催できること、また世界中の政府から集う専門家や開発関係者と喫緊の課題を協議できる機会を歓迎し、「たくましい人々とたくましい地球であるために、持続可能性と公平性に関して共通理解を持つべきです」と話しました。

同フォーラムでは、国連欧州経済委員会の新しい主要レポート『From Transition to Transformation: Sustainable and Inclusive Development in Europe and Central Asia』の発表も行います。同レポートには、13の国連機関が貢献をしており、欧州において人々の利益となる環境に優しい経済への移行に役立つ新しい政策提言をしています。

このフォーラムでは、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の「地球の持続可能性に関するハイレベル・パネル」からの最近の提言についても掘り下げて検証します。トルコ政府も強く後押しするこの提言は、国連のミレニアム開発目標(MDGs)キャンペーンが2015年に目標達成時期以降の世界の優先課題を導く、新たな「持続可能な開発目標」への誓約を含んでいます。また、送電網がない地域で暮らす世界の1.5億の人々に、クリーン燃料や基本的な電力サービスを提供する、国連事務総長のイニシアティブ「すべての人のための持続可能エネルギー」への支援も提言に含まれています。

フィンランド大統領で、国連事務総長の地球の持続可能性に関するハイレベル・パネルで共同議長を務め、大変活動的なタルヤ・ハルネン氏がこのフォーラムで講演をする予定です。パネルからの提言は、ネパールとコンゴ民主共和国の環境大臣、インドとパキスタンの国土計画委員会のメンバー、開発途上国を代表する高官らによって、深く掘り下げて議論されます。

同 フォーラムの議題には、ほかにも「持続可能な開発におけるニュー・ディール」、「持続可能な未来に向けた革新的な金融」、「人間開発の進ちょく評価」、「変革のための連携」なども含まれます。

2日間の会合は、2012年6月のリオ+20に向けて、合意された目標と優先事項を取りまとめた「イスタンブール宣言」をコンセンサスで採択し、閉幕する予定です。

同フォーラムの著名な講演者には、経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会議長のブライアン・アトウッド氏、ブラジル上院議員のCristovam Buarque氏、スウェーデン国際開発協力担当大臣のグニッカ・カールソン氏、UNDP開発政策局長のオラフ・ショーベン氏、UNDP人間開発報告室長のハリド・マリク氏、ケニア計画・国家開発大臣のワイクリフ・アムベツァ・オパラニャ 氏、ブータン教育大臣のタクル・シン・パウデル氏、トルコ家族社会政策大臣のFatma Þahin氏、トルコ開発大臣、国連工業開発機関(UNIDO)事務局長のカンデ・ユムケラー氏らも含まれます。


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