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ニュースルーム −プレスリリース−

2012年04月23日

UNDPのドキュメンタリー映画「ヒマラヤの雪解け」が国際映画祭で最高の賞を受ける

【2012年4月23日、テキサス・ヒューストン】

国連開発計画(UNDP)が制作したドキュメンタリー映画「ヒマラヤの雪解け(Himalayan Meltdown)」 が先週末、世界で最も歴史ある独立映画祭、第45回ワールドフェスト国際映画祭のドキュメンタリー映像部門で権威あるプラチナ賞を受賞しました。

1時間のドキュメンタリー映画は、ヒマラヤの氷河の融解とその影響が、アジアの何千億人もの生活に与える影響を検証しています。映画では、生死を分けるような環境変化への対応方法を大がかりなものから小規模なものまで、単純なものから複雑な技術に絡むものまで示しています。

「ヒマラヤの雪解け(Himalayan Meltdown)」は UNDPと米国の映像制作会社「Arrowhead Films」の共同制作で、昨年、ディスカバリーチャンネル・アジアで放送されました。この映画は、氷河の融解がバングラデシュ、ブータン、中国、インド、ネパールなどの地域の人間開発へ与える影響を検証し、影響を受ける国々の窮状と、地元の人々がヒマラヤ氷河の迫りくる変化に対してどのように適応や調整や準備をしているのかを記録しています。

UNDPのヘレン・クラーク総裁は「この映画は、ヒマラヤ氷河の融解で影響を受ける人々が気候変動に適応する上での課題と、彼らが地域レベルで実行している対策に焦点を当てています。UNDPは今回の受賞を大変誇りに思うと同時に、この映画が気候変動の課題解決に向けた国際的な支援の強化、持続可能な開発に向けた誓約につながることを期待します。今回受けた評価は、6月に開催される『国連持続可能な開発会議(リオ+20)』にもつながり、非常にタイムリーです」と語りました。

UNDPの アジア太平洋地域のコミュニケーション・アドバイザーで、受賞映画のエグゼクティブ・プロデューサーでもあるシェリー・ハート氏が、UNDPを代表して表彰を受けました。ハート氏は「ヒマラヤ氷河の融解は既に人々の生活を変えており、今後さらに何十億もの人々に影響を与える可能性を秘めています。これが、私たちが今回の映画を制作した動機です。映画は、生存のために奮闘しているコミュニティの創意工夫と知恵を映し出しています」と語りました。

ヒューストンでの1週間にわたる映画祭の一環として、ワールドフェス・コンテストが開かれました。コンテストには以下の部門―テレビ制作部門、ドキュメンタリー映像部門、法人&ビジネス映画部門、学生&実証実験部門、テレビ・コマーシャル部門、映画&ビデオ制作部門、音楽ビデオ部門、ニュー・メディア(インタラクティブ&ウェブサイト)部門、未公開脚本部門―などが設けられています。「ヒマラヤの雪解け(Himalayan Meltdown)」はドキュメンタリー映像部門で最高のプラチナ賞を獲得しました。

「ヒマラヤの雪解け(Himalayan Meltdown)」は、途上国は先進国に比べて気候変動の影響をより受けやすいにもかかわらず、対策があまり講じられていない点を映し出しました。途上国の人々にとっての将来は今この時にかかっています。彼らは既に気候変動に適応して、不確実な明日に備えているべきなのです。

映画は、ヒマラヤ氷河の融解で影響を受ける国やコミュニティの対処事例を映し出しています。一流の雪氷学者らによる技術進歩や、国際総合山岳開発センター、NASA、UNDPの専門家らがこの問題に対してどのような調査や取り組みをしているか、また今後各国にどのようなことが求められるかも示しています。


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