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ニュースルーム −プレスリリース−

2012年09月28日

UNDPの新しい報告書が、ソマリアの未来に向けた若者への投資を言及

【2012年9月28日、ニューヨーク】
国連開発計画(UNDP)は高い期待が寄せられていた『ソマリア人間開発報告書2012:平和と開発のための若者のエンパワーメント』の発表イベントを9月28日にニューヨークで開催し、「ソマリアの未来とソマリア国民の福祉は、その大多数を占める若者のエンパワーメントに著しくかかっている」と述べました。同書は、10年以上に渡る戦争で荒廃した「アフリカの角」にあるソマリアについてまとめられた初めての人間開発報告書です。

発表イベントは、国連総会会期中の今週開催されたソマリア・ミニ・サミットに続いて行われました。ソマリア・ミニ・ミットではソマリアの新大統領ハッサン・シェイク・モハムド氏が首都・モガディシュからビデオ会議形式で参加し、国連事務総長やソマリアの主要政策立案者らと共に平和構築と経済回復に焦点を当てたソマリアの未来のビジョンを協議しました。

同報告書は、ソマリアの中南部プントランドおよびソマリランドで3000世帯以上を対象に実施した調査に基づいて策定されました。報告書では、ソマリアの若者の大半が「自分たちは教育を受ける権利がある(82%)」「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の権利がある(71%)」と回答しているにも拘わらず、全体として、家族、組織、地方政府や社会の中にある複数の構造的制約によって力を奪われていると感じていることが明らかになりました。部族や文化的差別に加え、有効な教育と雇用機会の欠如は若者の中で強い落胆や不満を呼び起こしています。それ故、若者を力づけ、彼らを開発アジェンダの中核に置くために、抜本的な政策と体制の変革が求められています。

【ソマリアの主要データ】

・開発と人道的指標が世界で最も低い国の一つです。
・人口の70%以上が30歳未満です。
・2010年から2015年の間は女性1人当たり6.2人の子どもを生んでいると推定され、高い出生率のために若者人口は今後も膨れ上がることが予想されます。
・15-64歳の失業率は54%と推定されており、2002年の47%から上昇しています。
・14-29 歳の若者の失業率は最も高い国の一つで67%です。そのうち、女性の失業率は74%で、男性の61%よりも深刻な状況です。
・平均寿命は2002年の47歳から若干上昇して50歳です。
・若者の60%以上は、より良い生活が得られる祖国を離れてもよいと考えています。
・女性にとって世界でも最低レベルの国と位置づけられています。ジェンダーに基づく女性への暴力と差別が蔓延しています。

ソマリア人間開発報告書はこちらからご覧いただけます。


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