2012年10月25日
2012年アフリカ経済会議で、アフリカのリーダーやアカデミアが経済の変革とエンパワーメントについて議論
【2012年10月25日、ルワンダ・キガリ】
アフリカや世界各国のリーダー、学者ら数百人が10月30日から11月2日までルワンダのキガリに集い、国際的な経済危機の中で持続可能で包括的な成長に向けたアフリカ大陸のビジョンを議論します。
アフリカ開発銀行、 国連アフリカ経済委員会、国連開発計画(UNDP)が毎年主催するアフリカ経済会議は7回目となる今年、ルワンダのキガリで「不安定な経済時期における包括的で持続可能な開発」をテーマに開催されます。
この会議はアフリカの経済や開発に関する最も包括的な年次行事で、グローバルな文脈での貿易、金融、開発政策と共にマクロ経済の見通しを議論します。
アフリカは過去10年、力強く成長してきました。経済危機を乗り越え、アフリカ大陸の経済成長率は、2013年には4.8%に復調すると予測されています。
アフリカ地域は現在、雇用創出、質の良い社会サービスの確立、政治と経済活動への参加機会の拡大を通して、経済成長を効果的な貧困削減と持続可能な人間開発につなげていくという課題に直面しています。
今回の会議では、世界的な経済状況の悪化、食糧と燃料市場の変動、輸出入及び送金や公的援助の減少に直面する中で、このような目的を実現してく見通しを議論します。
ドナルド・カベルカ アフリカ開発銀行グループ総裁は 「アフリカの政策立案者は概して、国の成長とより良い福祉の必要性を実感しています。しかし、問題は、国際的な環境が厳しい中で前進し続けるための投資需要をどのように満たしていくかです」と話しました。
参加者はアフリカの成長における主な原動力について議論する予定です。アフリカ大陸で石油生産あるいは採掘する国の数が増加する中、会議では資源採掘産業での利益を、経済の多様化と、社会資本と人間開発への投資促進に利用する可能性を見ていきます。
UNDPのヘレン・クラーク総裁は「アフリカの広大な自然財産は、人間開発を加速する機会を創出できます。それは、インフラ基盤の開発、経済の多様化、新しい雇用とビジネス、質の高いサービスと社会的保護に予算付けするための国内資金の基盤となります」と述べました。
地域統合がアフリカ投資とビジネス環境に関する全ての可能性を発揮できるように、(アフリカにとって)先進国や新興国との貿易は成長のために更なる機会をもたらします。そのために、会議参加者たちは、今後どのように障壁を取り除き、人々が貿易から利益を得られるように規制を改善できるかを検討していきます。
アフリカの若者人口は2045年までに2倍になると予測されていますが、現在、若者の27% が失業中のため、会議ではアフリカの現在と未来の労働力における可能性にも焦点を当てる予定です。
国連アフリカ経済委員会のカルロス・ロペス事務局長は「若者の雇用創出は、社会統合や社会安定のために重要なものではありません。それは生産性、技術革新、経済成長、充足の好循環をつくりだします」と述べました。
アフリカ経済会議は、アフリカ全土から寄せられた政策研究をレビューするセッションと合わせ、一連のオープンなテーマ別討論の場として開催されます。会議はアフリカ大陸の政治リーダー、アカデミア、新しい有能な人がアフリカで最も差し迫った開発課題の解決方法について議論する、他にはないオープン・フォーラムの場を提供します。
メディア・アクセス
マスコミ関係者向けに10月30日(火)午後6時45分から、ルワンダ・キガリのセレナホテルで記者会見を開催いたします。会議は10月30日午後2時30分にルワンダのポール・カガメ大統領、UNDPのヘレン・クラーク総裁、アフリカ開発銀行グループのドナルド・カベルカ総裁の出席のもと、正式に始まります。
イベントの全日程については、以下のウェブサイトをご覧ください。開会式はウェブ上でライブ中継される予定です。
アフリカ経済会議
会議の主な目的は、アフリカ内外のアフリカ専門家に対しプラットフォームを提供し、1) ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けて最良のアプローチを決める大陸の成長政策の新しい方向性を評価、議論する 2) 『アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)』の目標を達成する 3) アフリカの持続可能な開発を加速させる について考え、議論することです
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