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ミレニアム開発目標の達成期限まで1000日を迎え、国連が行動の加速を呼びかける

2013年4月4日

【2013年4月4日、ニューヨーク】ミレニアム開発目標(MDGs)の達成期限である2015年末までに1000日となるのを機に、国連と世界中のパートナーは来週、目標達成のために更なる行動をとるよう呼びかけます。

実際に1000日の節目となる4月5日(金)から、同12日(金)の間、国連は政府、市民社会、国際的なパートナーとともに「MDGモメンタム:1000日の行動」を様々な方法で鼓舞していきます。

藩基文(バン・ギムン)国連事務総長は「MDGsは歴史的に世界で最も成功を収めた反貧困の取り組みです。この目標は、地球規模および各国の優先事項を決定し、行動を結集させ、著しい成果をあげることに貢献しています」と述べました。

達成期限付きの8つの目標からなるミレニアム開発目標(MDGs)では、貧困と飢餓の撲滅、教育、ジェンダーの平等の推進、乳幼児死亡率の削減、妊産婦の健康の改善、HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病のまん延防止、環境の持続可能性の確保、開発のためのグローバルなパートナーシップ推進に取り組んでいます。

国連事務総長は、スペインや欧州のユース評議会の若者とともに本日、スペインのマドリッドでこの特別なイベントを祝いました。国連のシニアレベルの会議のために同地を訪れていたヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁やその他の国連機関、基金、プログラムのトップも同イベントに出席しました。

MDGsが2000年に国連の全加盟国に採択されてから、世界各国の政府、国際機関、市民社会グループは人々の生活改善のために多大な成果を挙げてきました。

世界の極度の貧困率は1990年に比べて半減しました。初等教育を受ける児童数は過去最多となり、その男女比率も初めて平等となりました。妊産婦と乳幼児死亡率も減少しています。

世界はマラリア、結核、HIV/エイズなど生命に関わる病気との闘いを続けています。1990年以降、20億人以上が安全な飲み水へアクセスできるようになりました。

この成功体験に基づいて行動を加速化するため、国連事務総長は国際社会に対して、保健、教育、エネルギー、公衆衛生への投資拡大、女性や女児のエンパワーメント、最も脆弱な人々への焦点、援助コミットメントの継続、政府から草の根グループまでの活動の再活性化を呼びかけました。

MDGモメンタム・キャンペーンではMDG達成に向けて世論の関心を高め、グローバルな進捗を持続するためのコミットメント拡大を目標としており、UNDPはその主要参加機関として参加します。

クラーク総裁は「MDGs達成が世界で進めば進むほど、大胆で野心的なポスト2015開発アジェンダ策定への確信と支援がより得られるようになるでしょう。現在45か国が『MDG加速フレームワーク』を用いて、遅れがみられるMDGsの進捗を加速するための実践的な解決策を特定するとともに、進捗の格差是正にも役立てています」と話しました。

国連のMDGゲートウェイは、国連機関やパートナーによる様々なソーシャルメディアやイニシアティブを促進する専用ウェブページを持っています。