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国連がイラクで地雷対策に取り組む英雄たちを称賛2012年4月25日 【2012年4月25日、バグダッド】国連は本日、バグダッドの兵士義肢センターで開催されたイベントで、イラクでの地雷撤去活動に従事して何百万人もの命を救った地雷対策の英雄たちを称賛しました。このイベントは、イラク国防省が国連開発計画(UNDP)の協力のもと主催したものです。 国連事務総長特別代表(イラク担当)のマーティン・コブラー氏は「国連は、イラクで復興と救援活動に貢献する勇気あふれる人々を称えます。彼らは日々、自らの命を危険に晒しながらも、イラクで地雷と爆発性戦争残存物(ERW)の除去活動をしています。彼らの多大なる貢献は評価に値します」と話しました。 本日称賛を受けた英雄たちは、軍隊、人道NGOsと共に働く民間防衛セクター、民間セクターなどに所属しており、イラク全土から参加しました。彼らの功績は、軍と民間のパートナーシップの成功事例といえます。地雷対策には、地雷やERWの除去、地雷教育、被害者支援、地雷反対のアドボカシー活動、備蓄品の破棄、犠牲者のリハビリテーションと社会経済活動への復帰支援などが含まれます。 イラクの地雷概要 イラクの地雷とERWの問題は、イラクの人々にとって、世界人権宣言で謳われる「生活権、自由、安全保障」での大きな脅威となっています。イラクは、世界でも最も地雷やERWに汚染された国の一つで、国土の1730平方kmが地雷やERWによって汚染されています。現在、1600のコミュニティの約160万人(イラク人20人に1人)が影響を受けています。 汚染地帯の最大90%は、地雷の埋め込まれた農地で、主要な油田地域の周辺にも広がっています。汚染地域の住民は非常に厳しい生活環境下で、教育、食料、公共サービスへのアクセス機会も限られています。イラクの作業員達はこれまでに、イラクで最もぜい弱で、最も貧しい地域で1500万平方mの地雷除去をしました。これによって、子ども4万3000人を含む計7万人以上が恩恵を受けました。 4月4日の「地雷に関する啓発および地雷除去支援のための国際デー」に合わせ、国連はイラク政府が2008年に批准したオタワ条約に沿って義務を果たす「イラク地雷処理プログラム」を支援する公約を再確認し、2018年までにイラクの地雷をゼロにするように呼びかけました。オタワ条約で、イラク政府は2018年までに国土の地雷を除去し、今後二度と対人地雷の使用、生産、輸出をしないことを誓約しています。 国連のイラクでの活動についてのFact Sheet は、以下のFact Sheetをご覧ください UNDPのイラクでの活動についてはこちらのウェブサイトをご覧ください。 |