貧困と水・食糧:
この地球上に暮らす人間が100人だとしたら、そのうちの子ども3人を含む15人が栄養不良です!
無収入であること、あるいは十分な収入がないことは、自分の食糧を確保し生産することが出来ないということを意味します。栄養失調は、子どもの勉学への集中力を低下させるばかりか、大人の生産能力にも影響を与えます。貧しい人は十分な知識を得られなかったが故に、栄養価の高い食べ物を選ぶことができず、生産性の低い方法で食糧生産をしてしまいます。これは健康や地域の収入に直接的な影響を及ぼしています。
この地球上に暮らす人間が100人だとしたら、そのうちの22人は安全な飲み水を口にできない状況に置かれています。
貧困と水・食糧‐さらに詳しく説明すると‐
極度の貧困によって、作物の生産能力が落ち込み人々に食糧を買う余裕がない場合、また教育や情報が不十分であるが故に基本的な栄養知識を習得できなかった結果、飢えと栄養失調が助長されます。さらに栄養失調は、子供たちの勉学への集中力を低下させるばかりか、大人の生産能力にも影響を与えます。先進諸国で政府の補助を受けて生産された不当に廉価な農作物は、途上国の生産を圧迫し、農家の所得を減らし、途上国全体の農業基盤に打撃を与えています。そのため、途上国は収益の見込める他の産業分野を育成する必要に迫られています。
浸食による土壌の劣化、化学製品の乱用や使用、過剰な放牧、水の管理不足による土壌の塩類化などが原因で、小規模農家は収入基盤を奪われ、貧困へと追いやられています。教育や情報が十分に得られないため、貧困者が持続可能で適正な農業生産を行うことは難しく、生計の手段を失うこともあります。貧しい農家には他の農家が使用しているような肥料や設備を買う余裕がないため、競争から取り残されてしまう可能性もあります。
貧困に起因する人口増加は既存の耕地に負荷をかけるため、人々は耕作には適さない辺境の土地へと移ることを余儀なくされます。このことが、浸食の加速、生態系の脆弱化、地滑りなどを招いています。
無償の国民皆教育、近代的で費用のかからない農業技術の訓練、低コストで利用できる近代的で望ましい設備の整備などが貧困削減に役立ちます。灌漑システムや水の管理・運営への投資は収穫量の増大と生態系のより有効な保全につながります。また、貧困層のための農地改革や女性のための特別措置は人々を貧困から救い出すのに効果的です。
食糧の安全保障を確保するうえでは、緊急時の食糧供給や栄養プログラムが必要とされています。さらに、途上国の農家の収入基盤を守るための公正な貿易協定や、開発のための国際協力も必要です。
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