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フォトギャラリー カンボジア王国視察(2007年8月)

8年ぶりにカンボジアを再訪
 

クメール王朝の遺跡 アンコール・ワット


 2007年8月、紺野美沙子UNDP親善大使は親善大使として初めて海外視察に訪れたカンボジアを8年ぶりに再訪しました。カンボジアにおける開発は少しずつ進展しているものの、依然同国はアジアの最貧国の一つであり、その大部分の人々は一日2米ドル以下で暮らしています。そして、人々の日々の生活を支えるため、アジア有数の生物多様性を誇るカンボジアの自然環境も犠牲になりつつあり、大きな課題を抱えている国です。


首都プノンペンの市街地

  今回の視察で、紺野親善大使はポル・ポト(Pol Pot)政権時代の大量虐殺を裁くカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia、ECCC)やエイズとともに生きる女性のための手工芸品センター、そして中央部にあるトンレサップ湖の生態系保全や、湖周辺の村落の人々の生計手段を守るプログラムを視察しました。また、フン・セン首相への表敬や対HIV/エイズ活動の推進者であり、カンボジア赤十字会長でもあるブンラニー・フン・セン首相夫人とも会談しました。


地元メディアの取材

 紺野親善大使の再訪と視察の様子は、カンボジアのメディアにも大きく取り上げられ、現地テレビ局では30分にわたるインタビュー番組なども放映されました。
 2007年現在、UNDPはカンボジアにおいて、人々が公正な社会、自由な選択、生産資源への公平なアクセスに基づいた繁栄する平和な社会の中で尊厳を持って暮らせるように「グッド・ガバナンス」、「農業セクター強化」「民間セクター開発と雇用創出」、「能力構築と人的資源開発」という4つの分野に分類される様々なプロジェクトやカンボジアミレニアム開発目標(CMDGs)として独自に9つ目の目標「地雷除去と犠牲者支援」を中心とした活動を行っています。

ブンラニー・フン・セン カンボジア赤十字会長との会談(プノンペン市)
 カンボジア赤十字会長ブンラニー・フン・セン首相夫人と紺野親善大使の会談では、カンボジアにおけるジェンダー問題について、そして母子感染を含むHIV/エイズの蔓延を防ぐことについて、何よりも若い人々に対する教育が重要だとの共通の認識を確認しました。「紺野親善大使によってもたらされた思いやりと希望はHIV/エイズとともに生きる人々を大いに勇気付けることになった」と会談を終えたブンラニー・フン・セン首相夫人は感想を述べています。


紺野親善大使とブンラニー・フン・セン首相夫人

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エイズとともに生きる女性のための手工芸品センターの視察(プノンペン市)
 紺野親善大使は、エイズとともに生きる女性たちが働く手工芸品センターで女性たちの手工芸品を手にとって見学し、彼女たちを元気づけました。


手工芸品センターの女性たち

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トンレサップ湖周辺のPrek Toal村落における生計手段確保プログラムの視察
 世界遺産アンコール・ワットで有名なシェムリアップ州にあるトンレサップ湖はアジア有数の豊かな生態系を持つことで知られています。この地域で持続可能な自然環境を保ちながら、人々が生計手段を確保しながら生活を送ることができるようにUNDPはUNボランティア計画(UNV)および日本政府と協同して支援を行っています。紺野親善大使はここで水上生活を営む人々のコミュニティを訪れ、彼らの生活を視察しました。


トンレサップ湖で水上生活を営む人々

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村落給水プロジェクト視察(コンポンチャム州)
 コンポンチャム州にあるメモル村の村落給水プロジェクトは、日本政府のODAによって実施されています。遠くまで水を汲みにいかなくてすむようになった子ども達の明るい笑顔が印象的です。


村落給水プロジェクトで子ども達と

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フン・セン カンボジア王国首相への表敬(プノンペン市)
 視察の最終日に行われたフン・セン首相への表敬で、紺野親善大使は今回の視察の感想として、「この8年間でカンボジアの開発は大きく進展したと実感しました。しかし、都市部と農村部で広がる格差への対応が求められています」とコメントしました。これに対しフン・セン首相は「就学できない子ども達のケアと都市部と農村部で広がる格差の是正がカンボジア政府における最重要課題であり、開発専門機関との更なる連携と努力が必要なのです。」と答えています。


フン・セン首相と紺野親善大使

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All photos by © Shinji Shinoda/ UNDP Tokyo

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