『アフリカを学ぶ、知る、考える:〜ミレニアム開発目標達成を目指して〜』
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パートナーシップ事例:
「アフリカを学ぶ・知る・考える」:ミレニアム開発目標(MDGs)のアドボカシー・ツールをNGOと共同製作
国連開発計画(UNDP)は2009年10月15日、「動く→動かす(GCAP Japan)」「Child AFRICA(チャイルド・アフリカ)」という非政府組織(NGOs)2団体とともに、より多くの日本の皆さまにアフリカと開発について知っていただき、ミレニアム開発目標(MDGs)への理解を深めていただくことを目指した、今までにない啓発ツール『アフリカを学ぶ、知る、考える:〜ミレニアム開発目標(MDGs)達成を目指して〜』をウェブサイト上に立ち上げました(www.undp.or.jp/mdgsafrica)。
『アフリカの村から〜エリナの物語〜』
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マラウィの村に暮らす女の子を主人公にした絵本形式のコンテンツ『アフリカの村から〜エリナの物語〜』を中心に構成される本ツールは、子どもから大人まで、興味や知識のレベルに合わせて、誰もが楽しみながら学べる画期的な開発教育教材です。
2000年に国連ミレニアム宣言が採択されてから9年。2015年のMDGs達成期限への折り返し地点を過ぎた現在でも、後発開発途上国(LDCs)49ヵ国中33ヵ国が位置するアフリカでは、保健衛生や教育などのベーシック・ヒューマン・ニーズが満たされず、多くの人々が依然として経済的・社会的にぜい弱な状態にあります。特にサハラ以南アフリカの国々は、MDGsに掲げられた8目標のほとんどにおいて、期限内の達成に必要とされる進捗スピードから大幅に後れをとっています。世界の5歳未満児死亡の半分以上(2007年時点で900万人中460万人)が同地域で起こり、今も2人に1人が貧困状態で生活しています。気候変動の影響による天候パターンの変化や自然災害の増加に加え、2007年以来の石油・食料価格の高騰や昨年の経済危機が、アフリカに暮らす人々の生活を脅かしています。
ミレニアム開発目標の進捗状況(2009年)
来年(2010年)は、MDGs達成にむけた進捗状況を確認するために5年ごとに実施されるMDGsレビューの年です。9月の国連総会に向けて、MDGsを期限内に達成するための方策をめぐる議論が世界各地で活発化するほか、市民社会をはじめとする様々なアクターが各国政府に行動を求めることで、MDGs達成に向けた機運がふたたび高まることが予想されます。なかでも多くの課題を抱えるアフリカに、世界の注目が集まることでしょう。
アフリカ大陸は2010年FIFAワールドカップ開催地としても脚光を浴びます。来年は日本の皆さまにとっても、アフリカをさらに身近に感じる一年となることが期待されます。昨年開催された第四回アフリカ開発会議(TICAD IV)を契機として日本で喚起されたアフリカ開発への関心が、多くの皆さまに本ツールをご活用いただくことにより、さらに持続・拡大することを願います。
プレスリリース
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