ジェンダー平等と女性のエンパワーメントは、ミレニアム開発目標(MDGs)を達成し、持続可能な人間開発を実現するための絶対的要素です。UNDPは、2008年から2011年の間に組織が一丸となって取り組む戦略としてGender Equality Strategy(GES: ジェンダー平等支援戦略)を策定しました。UNDPの4つの重点活動分野(貧困削減、民主的ガバナンス、危機予防と復興、エネルギーと持続可能な環境)全般にわたり、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに資する具体的取組みを設定しています。 (もっと詳しく)
1995年9月、女性の地位向上に関する過去数十年の進展と今後の方向性を検討する第4回世界女性会議が開催されました。そこで、世界中の女性の平等・開発・平和という目標に対する国際社会の誓約として、日本を含む189カ国の代表により「北京宣言及び行動綱領」が採択されました。同会議で、日本政府はODAを通じたジェンダー平等達成への貢献として、教育、健康、経済社会活動への参加を重点分野とした「途上国の女性支援(WID)イニシアティブ」(以下日本WIDイニシアティブ)を発表しました。この日本WIDイニシアティブの実施と北京行動綱領のフォローアップのための具体策として立ち上げられたのが、UNDP内に設置されたUNDP/日本WID基金(以下WID基金)です。現在、WID基金は2003年に設立されたパートナーシップ基金に統合され、同基金からの拠出で活動を継続しています。 (もっと詳しく)
UNDP/日本WID基金は、国際機関とドナー国政府のパートナーシップの成功モデルです。世界166カ国で事業を展開しているUNDPが基金を運営することで、より多くの国々で、あらゆる専門知識や経験を必要とする分野、海外送金やジェンダー予算など比較的「新しい」分野において、戦略的に選んだパートナーと共にプロジェクトを実施し、グッドプラクティスを積み上げてきました。 (もっと詳しく) |
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■ ポジティブサイクル:経験と知識の循環
UNDP/日本WID基金を通して行われる現地プロジェクトで得たノウハウは、実施国だけにとどまらず、他の国や地域でも応用されています。こうした知識や経験は、共同ワークショップや報告書などを通して開発政策策定者や実施者との間で広く共有され、次の案件や政策、開発ツール形成につながるなど、経験や知識の循環を生み出しています。(プロジェクト・活動の詳細は、下の各写真をクリックしてください。)
第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)は、41名の国家元首・首脳級を含む51カ国のアフリカ諸国が参加し、日本政府、UNDP、国連アフリカ担当事務総長特別顧問室(UN-OSSA)、世界銀行の共催で、2008年5月28〜30日に横浜で開催されました。「元気なアフリカを目指して:希望と機会の大陸」を基本メッセージに掲げ、1)成長の加速化、2)平和の定着、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を含む人間の安全保障の確立、3)環境・気候変動問題への対処を3本柱に、アフリカの前向きな変化を後押しするためのパートナーシップを強化について政策協議が行われました。 (もっと詳しく)
気候変動にジェンダーはどう関わっているの?HIVとの関連は?
労働移民者による海外送金における女性の役割は何?ケア経済って何・・・?
ジェンダーは分野横断的開発課題です。様々な開発課題におけるジェンダーの役割に関して、多くの研究や分析、政策議論が行われています。ここでは、新しいグローバル・アジェンダとジェンダーに関するオンラインリソースを提供しています。 (オンラインリソースへアクセス)